メイショウテゾロが付いてきた、メイショウテゾロが付いてきた!メイショウテゾロが付いてきた!

中学のお友達に、バクチとはなんたるかを教わったというお話しです。

 

「おまえ 買い目おおすぎだよ。怖くったってさ、いくときはいかないとダメなんだよ。バクチは。父ちゃんが言ってたぞ。」

 

その父ちゃんというのは、どんなお仕事なのかは想像できませんでしたが、かなり厳しく息子をしつけているようでした。バクチの指導をしてくれる父親なんて、うらやましかったのを覚えています。

 

私「そっかあ。じゃ200円ずつ10点はやめた。400円ずつ5点にするわ。」

沢村くん「ま、いいんじゃないの。でもつまんねえ買い方!」

私「お前は?」

沢村くん「ヨコテンだよ横山ノリヒロ。見とけ!」

 

1995年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ)。武のビコーペガサス、角田ヒシアケボノが人気を集めたレース。

 

私はビコーペガサスから、手広くいこうとしたのを沢村くんに止められ、5点勝負。

沢村くんはトロットサンダーから行くらしい。

 

それで土曜日は別れた。

 

 

・・・日曜日。

 

果たして勝利したのはトロットサンダー

4番人気であった。

 

このレースはヒモがすごく、メイショウテゾロという大穴で、なんと馬連が104390円。

 

当然わたしは外し。当たるわけ無いって感じ。

 

気になるのは沢村くんである。

月曜日。放課後。帰ろうとする沢村くんを見つけ(違うクラスだったので)、いそぐ。

 

私「おい!トロットサンダー来たなア、てか、テゾロはとれないだろさすがに?」

沢村「100円買ってたよ。シンザン記念勝ってるからな。」

 

・・・頭が真っ白になった。

あの10万馬券を・・・・???    獲った・・・?だと・・・??

そして追い打ちをかける言葉をいわれたのです。

 

「連敗中のお前が、メイショウユウシにいってたからな。お前の逆いったんだよ。

だから、メイショウはメイショウでもテゾロ買っといたんだ。こんなに上手くいくとはな。ははは!」

 

しばらく立ち上がれませんでした。

 

卓球部顧問が遠くで呼んでいます。

「おーーーい、エブリ!練習はじまるぞ!!!」

 

何もきこえませんでした。

ツイてない奴の逆目みたいなやりかたかア。。。

 

のちのち、バカラでいやというほど知ることになるのです。

 

ではこのへんで。ごきげんよう